仕事に限らず、物事は失敗から学ぶ方が効率的です。
しかし、昨今は失敗を受け入れられる人が少なくなり失敗から学ばせるのは無駄だと言う風潮です。
本当に無駄なのでしょうか。
失敗から学ばせるには何が必要かを書いています。
失敗から学ぶには
失敗から学ばせるには、それなりの準備が必要です。
それを怠って失敗させては効果は半減です。
基礎教育が十分行われている
失敗から学ばせるには業務の基礎教育が十分できている必要が有ります。
基礎教育も出来ていない確実に失敗する状態の人が犯した失敗には何の学びもないからです。
失敗から学ぶには、誰もが予期しなかった失敗を侵してもらう必要が有ります。
つまり原因をこれから考える必要が有る失敗です。
教育不足の人が犯した失敗の原因は教育不足です。
解り切った失敗をされても意味が有りません。
失敗させない準備が必要
また、仕事のシステムが失敗が起きないように出来ている必要が有ります。
失敗しやすいシステムのまま運用されているなら、先に改善が必要です。
これも先の話と同様、失敗しやすいシステムが原因と解りきっているからです。
失敗から学ぶのは誰も思いつかない失敗から学ぶためだと言う事を忘れないでください。
わざと失敗させるのがNG
失敗から学ぶためだと、わざと業務が失敗するのを放置する上司が居ます。
それは、ただ仕事をサボっただけで学ばせようとした訳ではありません。
わざとは上司の怠慢
失敗を防ぐ対策を事前に講じなかった場合は上司の管理不足です。
部下が失敗する兆候が有ったのに未然に防げなかった場合も同様です。
解っていて失敗させても意味が有りません。
十分に指導したうえで失敗されると言う状況が必要です。
わざと失敗させても学ばない
わざと失敗させては、部下からの信頼を失うだけです。
事前に十二分に指導をした場合、部下は責任を感じてくれるでしょう。
ですが、指導していなかった場合は「何故教えてくれないのか」としか思いません。
上司が不信を買うだけで終わってしまいます。
責任をもって失敗から学んでもらう為には、十分に成功する余地が有る事を本人に感じさせなければいけません。
そのためには、必要な知識を与えておくしかありません。
失敗から学ぶメリット
基礎教育、事前の対策。
これらが十分行われている状態で発生する失敗は業務上のシステムの問題です。
それは、仕事の流れかも知れませんし教育方法かもしれません。
この誰も気付かない失敗要因を探るのが失敗から学ぶです。
対策を考える力が向上する
誰もが気付かなかった失敗に対策する場合、対策方法も新しい手法になります。
また、気付かなかった事に対して新しい確認方法等も導入されるでしょう。
何れにしても新しい考え方が必要になります。
これは、対策を考える力が必要です。
失敗から学んで適切な対策を施そうとすると新しい知識や思考が手に入ります。
システムの対策も出来る
失敗に対策する場合、人の教育ではなく仕事の流れを変えたり書式を変えたりとシステムに対策する事も重要です。
正しい知識を持った人がルール通りに作業をしていて失敗した場合、システムに失敗する要因が有ります。
これは、例えば集中力が無くなると失敗する複雑な仕事等も含まれます。
仕事は誰がどんな状態で行っても問題なく行われる必要が有ります。
うっかり失敗してしまうと言う仕事を改善するのは、終業間際等の失敗しやすい時でも失敗しない様に出来るため仕事の効率をかなり上げられます。
まとめ:仕事をミスから学ぶためには
- 失敗から学ばせるには準備が必要
- 十分な知識を持った人が犯した失敗に意味が有る
- 事前に察知できた失敗をされても意味がない
- 予期できない失敗は対策を考える力を育てる
- システムの運用方法に対する対策も行える
失敗から学ばせるには、失敗しない職場作りが必要です。
卵が先か鶏が先かの様な話ですが、失敗しない様に教育と改善が行われている環境での失敗にこそ意味が有ります。
失敗から学ばせるとは、決して上司が部下の失敗を予想できなくても良いと言う意味ではありません。
上司は持てる知識を全て使って失敗を防ぐ必要が有ります。
その上での失敗にこそ、皆で改善案を出し合う意義が有ります。
失敗しない職場作りのために、今ある失敗要因にはすべて対策してしまう事をお勧めします。
これ以外の失敗に関する記事は、こちらにまとめてあります。
コメントを残す