誰しも失敗はしたくないものです。
私も失敗はしたくありません。
人は失敗からしか多くを学べませんが、何回も同じ失敗をするのは問題です。
何度も同じ失敗をするとき、どんな事が起こっているのでしょうか。
また、どうすれば同じ失敗を防ぐことが出来るのでしょうか。
なぜ何度も失敗するのか
失敗を全くしないのは不可能です。
しかし、他人より失敗しやすいのなら失敗が多くなる原因が有るはずです。
正しい手順が解っていない
初めて仕事を行う時、手順は教えてもらえると思います。
手順の通りに実施しても失敗するのなら手順を見直す必要が有ります。
手順を見直すには自分で確認するのも良いですが出来れば他人に確認してもらう方が良いです。
教えてくれた本人や上司に失敗する部分を説明して助力を願うのが最適です。
私が仕事を教えていて多いのは手順の中にある「ここまでの作業を確認する」と言う手順を飛ばす行為です。
多くの人は、最初に教えた際に再確認を手順の一部として理解してくれません。
確認も立派な手順です。
当事者意識が無い
失敗した際に職場環境や他人の介入が原因だと考える人が居ます。
要は人のせいにすると言う事です。
当事者意識とは自分の問題だと意識すると言う意味です。
人のせいにすると言う事は当事者意識が無い事になります。
確かに、他人や周囲の環境が原因で失敗する事は有ります。
ですが仕事を行っているのが自分である以上、他人の介入や周辺環境の変化にも対応する責任が有ります。
例えば遅刻をしたとして、原因が電車の遅延だとします。
遅刻自体は失敗です。
確かに電車が遅れた事は自分に責任は有りません。
しかし、失敗(遅刻)しない為には電車が遅れても遅刻しない様にする責任が有ると言う事です。
この事を理解していなくて、失敗し続ける人はかなり居ます。
何度も失敗する事のデメリット
失敗する事のメリットは新しい改善方法を学べると言う事です。
ですが、それは初めての失敗の時のみです。
同じ失敗を繰り返すのはデメリットしかありません。
反省していないと思われてしまう
失敗を繰り返すとき、その失敗が簡単な失敗であればあるほど周りから見ると反省していないと思われてしまいます。
周りからすればすぐに直せる失敗だからです。
繰り返し失敗すると
「反省していないから何度も失敗するんだ」
と思われてしまいます。
原因が解らず失敗している場合でも同じです。
同じ失敗を2回した場合は早急に原因を調べないと周りから不評を貰い続ける事になります。
自信がなくなる
失敗しても気にしない人は居ません。
失敗し続ければ
「自分はこの仕事に向いていないのか」
とか考えてしまうと思います。
失敗し続ける原因は必ずあるので、早い段階、出来れば初めて失敗した時に原因を追究する方が良いです。
原因を追究して対策せずに失敗を繰り返して自分を責めるのは精神衛生上良くありません。
失敗し続けない対策
失敗しない為には原因を潰すしかありません。
原因を潰すには原因が何かを調べる必要が有ります。
真の原因に対して対策する
失敗した時に最初に行うべき対策は、失敗した部分の確認作業を付け加える事です。
原因が解っている場合は原因対策できるので必要ないですが、解らない場合は確認作業を行う事で原因を調べられるようにします。
例えば書類の書き漏れがあったとしたら、書き終わったら確認する様にします。
確認しても書き漏れが出る様なら確認方法を細かくします。
こうする事で時間はかかりますが書き漏れが起こりやすい状況や書き方が解るはずです。
その事から、どういう書き方なら漏れにくいか。
確認はどの程度すれば良いか解るはずです。
確認は時間が掛かるかもしれませんが、失敗すれば作業をやり直すので余計に時間が掛かります。
失敗を無くすためにも確認する。
確認によって原因が解ったら対策する。
対策が上手く行ったら確認を減らしていく。
こうする事で最終的に失敗しない作業を素早く出来るようになります。
物理的に失敗できない様にする
対策を行う際は物理的に失敗しない様にするのが一番確実です。
私はバイク通勤だった時にバイクのカギを忘れて駐輪場から自宅まで取りに帰る事が多々ありました。
対策として自宅のカギとバイクのカギを同じキーホルダーに付けました。
これによって自宅の鍵を閉める=バイクのカギを持っているになります。
社員証を忘れて会社に入れないと言う事も稀にありました。
この時は社員証の入っているカードケースに自宅のカギのキーホルダーを繋いで起きました。
書類であれば提出した瞬間に失敗が確定します。
失敗した状態で次の工程に行けない様にしてしまうのが最も確実な対策になります。
言い訳しない
当事者意識の項目で書いたように、失敗はどんなものであっても自分にも非が有ります。
失敗した瞬間は非を認め難い事もあると思います。
言い訳は人間の心の防衛機能の一つです。
なので、どんな人も心の中では言い訳しています。
私も「俺のせいじゃないのに」と思っています。
失敗しにくい人は、この言い訳の時間が短いと言うだけです。
言い訳を口に出して尚且つ他人が聞いてくれると自分は悪くなかったから対策しなくて良いと思い込んでしまいます。
これは対策する習慣を奪います。
失敗し続けない為には対策する習慣(癖)が必要です。
自分のせいだと思うのは心苦しいでしょう。
ならばせめて
「自分だったらこうやって対策する」
と考えましょう。
誰のせいかは二の次です。
責任が自分であろうが他人であろうが失敗は無い方が良いに決まっています。
失敗を発見したら対策を考える習慣。
一番大事なのは、この習慣です。
まとめ:仕事でミスが多いけど何が原因か解らない時は
- 失敗は他人に確認してもらうと対策し易い
- 当事者意識が無いと対策できない
- 失敗し続けると信用を失い自信も失う
- 対策は物理的に失敗しない様にする方が良い
- 言い訳を止めて対策を習慣化する
何度も失敗する人は(自分も含めて)沢山います。
人によって得手不得手は有るでしょう。
この得手不得手も言い訳の一つかもしれません。
私の部下にも「書類を間違いなく書くのが苦手です」と言う部下が居ました。
しかし、確認の仕方を教えたとおりに実施してもらう事で間違いなく書けるようになりました。
苦手だと言う意識から確認をしても無駄だと考えて確認作業を端折ってしまっていたのです。
他の人が失敗しないのなら自分にも失敗しない方法が必ずあります。
失敗したら当事者意識をもって対策を考える習慣をつける事をお勧めします。
この記事以外の仕事を覚える事に関する記事は、こちらにまとめてあります。
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