先日、新入社員に指導を行っている際に
私「~君は反省できていないと思いますよ」
新入社員「反省しているかどうかを何故あなたが決めつけるんですか」
という会話が有りました。
私だって相手の心の内は解りません。この時の私の「反省できていないと思いますよ」はあなたの仕事ぶりは反省出来た行動になっていないと言う意味です。
ここでは新入社員だけではなく、ベテランの人でも勘違いしている事実を書いていきます。
・評価は他人がするもの
胸の内=自己評価
誰でも他人が今何を考えているかは解りません。
表情や行動で推測は出来ますが、完全に人の胸の内を知る手段を持っている人は居ません。
少なくとも私は出会った事が有りません。
どんなに深く反省していても、後悔していても、悲しくても、楽しくても他人には正しく知る術が有りません。
この思っているだけの部分が自己評価になります。
例えば、あなたが反省していても他人には反省しているとは伝わりません。
言葉を重ねても「反省していると本人は言っている」と言う風にしか伝わりません。
自己評価≠評価
自己評価のままでは何も得られません。
自分がどんなに完成度の高い仕事をしたと思っていても他人が「出来ていない、不十分だ」と思っていたら不十分な仕事になります。
自分がどんな風に思っていても他人の評価こそが周りに伝わっている思いになります。
他人の評価=本当の評価
あなたが今何を考えているかは他人に伝わって初めて意味を成します。
あなたが仕事は楽しいと思っていても他人からは楽しそうに見えなければ「楽しくなさそうに仕事している」となります。
楽しいのを示したりして他人に伝わって初めて「楽しそうに仕事をしている」になります。
あなたの仕事を他人が「出来ている」と評価して初めて本当に仕事が出来ている事になります。
昇進、昇給に影響する評価=上司の評価
そして、会社の中での仕事の評価で一番影響が有るのが直属の上司の評価です。
この人の評価があなたの仕事の価値を決めています。
先輩や同僚や他の部署の人がどんなに評価しても直属の上司の評価だけが昇進、昇給に影響を与えます。
つまり、仕事で言う評価は直属の上司の評価が一番意味があると考えたほうが良い事になります。
それ以外の人の評価は直属の上司にとっては参考程度にしかならないからです。
・仕事で評価を得る方法
他人にどう見られているか意識する
他人にどう受け取られるかが評価の分かれ目なので、どう思っているかではなく「どう見られているか」を意識して発言、行動するようにします。
行動で示す
他人が評価する最大の要因は言葉ではなく行動です。
逆を言えば、どんなに悲しく思っていても、やる気が出ていなくても、楽しそうに行動したり、やる気のある様に行動すると他人からは「楽しそうでやる気がある」と評価されます。
仕事の評価で一番意味がある直属の上司に「仕事が出来ている」と評価されるように行動できていれば(胸の内がどうであれ)仕事が出来ているという評価になります。
如何するべきかを聞く
自己評価と相手の評価に差があって、どう行動して良いか解らない時はどうして評価されないのかを聞き、素直に改善する様にしましょう。
例えば反省していないと思われているなら反省するとはどういう事かを聞き、改善を行動で示して初めて反省している事になります。
・まとめ:入社一年目に知っておくべき事
- 仕事で自己評価は意味が無い
- 直属の上司の評価が一番意味のある評価
- 行動だけが思いを示す
評価に関してはベテランでも勘違いしている人が散見される部分です。
「俺はこんなに頑張っているのに評価されない」とか「こんなに完成度の高い資料なのに上司に修正を依頼された」等々は、まさに自己評価だけの状態です。
評価は他人がするものと常に意識しておき、自己評価と他人の評価に差が有れば素直に問題点を聞いて改善する。
これを自然に出来る様になっておく事で、将来的な評価に大きな差が出てきます。
この記事以外の新入社員が初めて仕事をする際に気を付ける事をまとめた記事が、こちらになります。
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