年上の部下は反抗的だったり、指示を出しても言うとおりに行わなかったりと新入社員を同じくらい面倒な部下になる時が有ります。
私にも10歳年上の部下がいますが、最初の頃はくだらない事で言合いになったり新しいルールを守らせるのに1年掛かってイライラし続けたりしました。
結果としては、自分の上司としての態度に問題があった事に気付くのに5年以上の歳月がかかりました。
その中で気付いた、年上の部下との付き合い方について書いています。
・年上の部下の傾向
・自分なりの仕事に対する考え方が出来上がっている。
経験年数の多さから、これまでの成功や失敗から独自の仕事に対する考え方を持っています。
そのため、その考えを否定する仕事のやり方には強い不快感を示す傾向があります。
それによって、場合によっては指示に従ってくれない時があります。
・経験年数が多くて知識が豊富。
特に、同じ職種に長年従事している場合は上司よりも知識が豊富な場合もあります。
そのため、上司の指示内容よりも良い結果が出ると判断した勝手な作業方法で仕事を行う時があります。
・経験に裏打ちされたプライドを持っている。
経験が豊富なため、自分の仕事に対する考え方に誇りをもっている事が多い。
上司からの指導や指摘に対して拒否反応を示す事がある。
・年上の部下の扱い方
プライドを逆撫でしない
指導、指摘を行う際は皆の前で行わない。
プライドが高いので周囲から指導や指摘をされているのを周囲の人に見られていると指導を受けている事自体に拒否反応を示されてしまいます。
そうなると、話を聞いてもらえないで終わってしまいます。
ですが、周囲の目が無い状態になると、ある程度スムーズに話を聞いてもらえるようになります。
指導の際は別室でマンツーマンで行いましょう。
経験からくる情報を受け入れる
あなたより経験があるので、その経験を生かした鋭い意見が出る事が有ります。
その場合は積極的に取り入れてあげましょう。
そうする事によって承認欲求(認められたい気持ち)が満足させられ反抗的態度を撮られ難くなります。
直ぐに受け入れられない意見でも「皆で話し合ってみよう」と言って皆で話す場(朝礼、会議等)で議題として取り上げるのも効果的です。
あなたの指示に対して反対の意見が出る事もあり、最初は受け入れ難いかもしれません。
その場合でも自部署の業務にとって有効かどうかを上司としての視点で公平に判断できるようにしましょう。
感情的にならない
こちらの指示、指導を素直に受け入れてもらえない事が有るため腹が立つこともあると思います。
しかし、指示、指導に感情が乗ってしまうと相手も感情的になり更に頑なに指示を拒むようになってしまいます。
また、感情を出すという事は一個人として話している事になるので仕事上の上司と部下の関係から対等な関係になってしまいます。
これでは指示は聞いてもらえなくなってしまいます。
感情を出さずに相手の反対意見は情報として取り入れる。
その結果として指示内容を見直し再度指示を出す。
上司としてしか応対しないと言う姿勢を貫くことによって相手も「部下なので言うことを聞かなければ」と思うようになります。
・まとめ:部下が年上の時の対応方法
- 年上の部下は経験からくるプライドを持っている
- その経験を生かすために部下を協力者にする
- 協力してもらうには信頼関係を築く
- 信頼関係を築くには感情的にならず公平に接する
実は、これらについては年上、年下に関わらず部下と関わるうえで大事な部分になり、全ての部下に対して実施する方が良い対応です。
年上に限らず扱い難い気質の部下と上手にコミュニケーションを取って指揮出来るか。これは今の自分が管理職として、どの程度の実力なのかの解りやすい答えになります。
個人として尊重しつつ皆と同じルールで作業する様に指導する。話に耳を傾けて良い意見は積極的に取り入れる。
上司としての基本的な立ち振る舞い方なので、気難しい人にこそ通じる様に磨きを掛けていってください。
この記事以外の部下との信頼関係を築くための記事は、こちらにまとめてあります。
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