挨拶を軽視している会社も無いとは思いますが、部下が挨拶をする、しないは本人次第だと任せてしまっている上司も多いのではないでしょうか。
挨拶の仕方そのものは当人の個性だと言う事も解りますし、私も当初はそう思っていたので返事をしなくても放っておきました。
しかし、挨拶は社内だけに留まらず来客に対しても行うべきですし挨拶が出来ていない人が来客の応対をした場合は問題も起こりかねません。
ならば最初からルール化して躾けておくべきなのではないでしょうか。
挨拶は全ての基本
人に出会ったら先ず挨拶は全ての基本です。
挨拶のメリットについて書いています。
会話の切っ掛けになる
挨拶を切り出す事で、話しかけやすい印象を与える事が出来ます。
私は指導が厳しいため部下から避けられがちです。
部下が言い出し難い事柄を最も話してくれるのはこちらから挨拶をした後が多いです。
この事から上司の側が挨拶を受け身にすると、部下が情報を上げにくくなっている可能性が有ります。
気まずい状況を克服できる
前日に厳しい指導を行った部下に対して、上司がいつも通り挨拶をする。これだけで部下は救われたりします。
逆に挨拶が無いと「嫌われてしまったのでは」「避けられているのでは」と言う誤解が生まれます。
これらの誤解が生まれると、指示、指導を「嫌われているから、言われている」という偏見で受けられてしまう様になり、結果として仕事が上手く行かなくなります。
会社の印象が決まってしまう
来客に対して挨拶しないと失礼にあたります。
挨拶が無いだけで会社の印象が悪くなり、今後の仕事に影響が出てきます。
しかし、社外の人=会社と関係ない。そう考えている社員も居ます。その社員は社外の人に積極的に挨拶はしてくれません。
私が新入社員と最初の面談を行っている時に
「最終的に自社に就職した理由は何か」を聞いたところ
「面接日に社内を案内されている時に先輩方が気さくに挨拶してくれたので、話し易い職場だと思って」
と言う意見が何名かから聞かれました。
近年は特に内向的な若手社員は増加していると感じます。
話しかけ易い先輩が居る職場と言うのは会社を選ぶうえでの一つの選択肢になっていると思います。
ルール化して指導するには
ルール化すると言うと、お堅い雰囲気ですが。
様は基準を作るという事です。
挨拶の仕方を決めて統一しておき、出来ている出来ていないをはっきりさせる事で指導を行いやすくするのがルール化の目的です。
どのタイミングで、どの様に挨拶するか
ルール化するという事は仕事の一環にするという事です。
なので、いつ、どの様に挨拶するかを決めます。
決めたら、ルールなので全員に書面で渡すか社内の見える位置に掲示します。
口約束はルールになりません。
やって見せる
「挨拶は部下からするものだ」と言う人も居るのですが、指導なので上司がルールを守っている姿を見せる必要が有ります。
このときの挨拶の仕方がお手本になります。
そういう意味で、挨拶は上司の方からするべき声掛けになります。
上司の側は間違っても部下の挨拶を待ってはいけません。
待ってしまっては「相手が言わなければ言わなくて良い」と言う意思表示になります。
誰でも出来るので厳しく指導する
挨拶は誰でも出来ます。誰でも出来る事は出来るまで厳しく指導するべきです。
何故なら、誰でも出来る事をやらないという事は、今後どんな指示もやらない可能性があるという事になります。
つまり、部下が自分の意志で指示やルールを守ったり破ったりする可能性があるという事です。
挨拶と言えどもルール化した以上は絶対の指示となります。
この考えを部下にも伝えておく必要が有ります。
挨拶が管理できない=部下が管理できない
挨拶を部下全員に徹底させられないなら、上司として部下を管理する能力に問題がある事になります。
部下が自分の意志で会社のルールや上司の指示を行うかどうかを決めているのを見逃している事になるからです。
この状態では部下に最大効率で仕事をさせる事は出来ません。
一部の仕事は部下の判断によって後回しにされるかもしれませんし、酷い時には行われないかもしれません。
上司側が「挨拶ぐらい」と思っているなら考えを改める必要が有ります。
ルール化した瞬間から、挨拶=会社の規則になります。
上司は部下に規則を守らせるために居る事を思い出してください。
まとめ:職場であいさつしないのは問題
- 会社の印象に影響があるので重要
- 挨拶をルール化する
- ルールなので厳しく管理する
挨拶が出来ない人は居ないと思います。しかも一言発するだけなので簡単です。
する、しないを明確にしておけば誰でも出来る様になるはずです。
部下の躾に困っている人は先ず挨拶にルールを作り、部下に守らせてみましょう。
複雑なルールを守らせるよりも簡単に部下のルールに対する考えを改めさせる事が出来ます。
ルールを守る事を習慣化するうえで挨拶をルール化するのは大変有効なので出来ていなければ先ず挨拶のルール化をお試しください。
これ以外の新入社員の教育方法は、こちらにまとめてあります。
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